!!このお話には、強制排泄モドキ、いわゆるお漏らしによく似た描写が含まれます。
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サウンドウェーブは怒っていた。
怒りという感情はサウンドウェーブには中々もたらされない種類の感情であったが、時に湧き上がることもある。
そしてサウンドウェーブは怒りの原因を排除する。
それは当り前の行動であり、そうすることによってサウンドウェーブのブレインサーキットは平穏を保つことを求めていた。
突発的な感情の暴走は、サウンドウェーブにとってイレギュラーでしかない。
冷静な考えには、常に平静な感情と共にいなければならない。
だからサウンドウェーブは常に感情を抑え込み、排除しているのに。
めくるめく世界へようこそ
「おい、なんだよ!」
ズルズルと羽のある男は紺色をした男に手を持たれ引きずられながら、海底基地の通路を進んでいた。
もちろん男、スタースクリームは自分で歩けるし飛ぶことも出来るのだが、思った以上に相手の力が強すぎて振り払うことも出来ない。
何よりスタースクリームは、不穏な空気を感じ取っていた。
ピリピリとした空気を痛いほど放つ男は、一切スタースクリームを顧みることもなくエネルゴンを貯蓄している倉庫へ向かっている。
先ほどまではすれ違っていた仲間も一人も見かけなくなった。
奥詰まった場所へと連れていかれることが分かるにつれて、スタースクリームはますます不安になる。
最初は何事かと思ったが、どうにもこれは自分にとってマイナスにしかならない気がしてならないのだ。
逃げることは簡単だろうが、それが得策ではないことぐらいスタースクリームにも分かっていた。
この男は怒らせると厄介なのだ、古参であれば誰だって知っている。
そしてスタースクリームの予感が間違っていなければ、サウンドウェーブは怒りという感情を飽和させている。
運の悪いことに、スタースクリームの予感は的中していた。
最早サウンドウェーブの内部計算機はエラーを起こしたように熱を持ち制御不能だ。
薄暗い倉庫の中にサウンドウェーブは辿り着くと、今まで何事か喚いて叫んでいた男を投げて倉庫中央へ投げ捨てた。
僅かに貯蓄されたエネルゴンキューブが倉庫の隅に積み上げられ、うっすらとピンク色に発光しサウンドウェーブの表情のない顔を妖しく浮かばせる。
埃が舞い散ってスタースクリームが憤慨した様子でまた喚く。
けれどサウンドウェーブは、もとよりこの男の言葉など聞く気がなかった。
元よりスタースクリームを捕まえた時から聴覚機能を完全に切っていたのだ。
耳障りなだけの男の声はサウンドウェーブに更なる苛立ちを与えるだけで、何一つサウンドウェーブの役には立たない。
サウンドウェーブがスタースクリームの言葉を聞くときは、無様に泣き喚き懇願に暮れるときだ。
「けっ、いっつもメガトロンの後ろに隠れてる臆病者が何の用だよ!」
床へ倒れ込んだ身体を起こし、スタースクリームは下からサウンドウェーブを睨みつけた。
屈辱に燃える目が赤々とサウンドウェーブへ向けられるたび、それを壊すことばかり考え付く。
溢れける破壊衝動をぶつけなければ、治まりそうもない不快な感情。
無言のまま伸びてきたサウンドウェーブの指から逃れようと、スタースクリームはすぐに距離を置くが、倉庫は狭く
唯一の逃げ場所である入口はサウンドウェーブが立ちふさがっていて逃げられない。
結局奥へ奥へとおいつめられ、スタースクリームの背中がガツンと壁に当たった。
恐怖を感じているとスタースクリームはわかっていたが、それを認めようとはしなかった。
けれどスタースクリームの身体はとっくの昔に恐怖に支配され、足が少し震えていた。
「っやめろ!」
伸ばされた手はスタースクリームの腕を掴み、素早くもう片方の手が情報参謀の首からケーブルを伸ばす。
サウンドウェーブは相手の抵抗を見切り、一秒もかからないうちにスタースクリームの身体を支配すべくデータベースをジャックする。
情報参謀自らの攻撃にスタースクリームのデータ防壁も大した働きを見せないまま、意識が強制シャットダウンさせられた。
首に伸ばされたケーブル先を持っていたサウンドウェーブの手にかかっていたスタースクリームの手が、力を失ったように重さだけをサウンドウェーブに伝える。
わずらわしげにその手を振り払い、薄暗い倉庫で。
ズルズルと壁伝いにスタースクリームの身体が床へ落ちてゆくのを、サウンドウェーブはじっと見つめているだけだった。
* * * * * * * * * * *
急に、目が覚めた。
バックアップデータを参照して、先ほどまでの出来事を読み込む。
そうだ、確か、サウンドウェーブに強制的に眠りにつかされたのだ。
無理やりハッキングされ防護壁も何もかもを無視した侵入者の電気信号を受けてしまった、自分の内部コンピュータが忌々しい。
まだ首の回路がバチバチと電気と熱に犯されている気がする。
「っ……ぁ…?」
存在する場所は、落ちる前にみた風景と同じ。
薄暗く狭い、エネルゴン貯蔵庫だ。
積まれたエネルゴンも変わってはいない。多からず、少なからず。
この量なら近いうちにエネルギーを強奪に行かなければならないだろう。
そういえば、首を動かそうとしているのに動かない。
腕も、足も、全く自分の命令を聞かない。
自分の命令を聞くのは、アイセンサーだけだ。
床の上で座り込み足は大きく曲げられ、開脚していた。
股の間にはサウンドウェーブが這いこみ、熱心に中心を見つめている。
左手で動きもしない足を抑えこみ、右手は。
右手は、俺のレセプタクルへしっかりと埋まり切っていた。
「…え、ぁ、…」
身体の自由は利かないが、感覚はある。
むしろ、ありすぎている。
自分がシャットダウンしている間に、データを弄られたのだろう、そうとしか思えない。
足の間から伸びる指を視線で辿る、腕、肩、そして、サウンドウェーブの顔。
サウンドウェーブは無表情だった。
バイザーとマスクで完全に隠された顔。
気味が悪い。
素直にそう感じたのに、しっかりとはめ込まれた指が内部をかき回すと感情も揺れる。
逃れられない、不安。
どんな形も受け入れられるように柔軟なシリコン素材で作られた内部は紺色の指先を一本、迎え入れていた。
分泌されたオイルが滑る。
その分だけ、サウンドウェーブの指が奥へ、奥へ。
ナカを確かめるみたいに、指を曲げ、伸ばし、擦る。
感じた事のない感覚にゾクゾクする。
そんなところへ何かを入れられるのは、初めてだったから。
「ひ、っやだ、やっ…やめろよ…!」
感じたいわけじゃないのに、身体は未知の感覚にびくりと震えた。
快感は確実に伝わってきて、とめどないオイルが零れ、静かな倉庫へ音が響いた。
コネクタには一切触れないまま、ナカをくすぐる、無表情からは想像もつかない、丁寧な愛撫。
ドロドロに零れた潤滑のためのオイルが、床へ水玉模様を描く。
でも違う、俺は、こんな奴に感じてるわけじゃない。
だってだってこんなの、こんなの、すごく、だめだ。
ああもう何を考えてるのかわからない。
ただ、そう。
とても気持ちがいい。
「んぁっ…ふ、あぁぁ…」
奥から入り口まで、疑似的な動きで往復されるとまたオイルが零れる。
放置されたままのコネクタが切なくて、触ってほしくて、サウンドウェーブを見るがこちらの顔を見つめるばかりで喋りもしない。
かといって自分でどうにか出来るわけでもないし、どうにか出来たとしても、こいつの目の前で触るだなんて真っ平ごめんだった。
「んやぁ…やだ、さうんどうぇーぶぅ、やだぁ…!」
かわい子ぶってるわけじゃなくて、自然に甘い声が出てしまう。
自分の声に背筋が震える、これは誰だ、俺じゃない。
知らないうちに増えたサウンドウェーブの指が同じ動作を繰り返し、空気が混ざることで音が漏れる。
いつのまにか責めるようにこちらを見ていたサウドウェーブの視線が、指が埋まる先へ向いていた。
紺色の指はベットリとオイルに濡れて光り、中から指を引き抜こうとするたびにまたオイルがゴプリとあふれ出る。
その様を見られていると思うだけで、羞恥でどうにかなりそうだった。
「や、みんなよ…ぉ…っ」
身体は動かない、だから、言葉で抵抗するしかない。
必死で頑張って口を開くけど出てくるのは変な声ばかりで、ちっともサウンドウェーブも気にしていない。
中を擦りあげられたり、引っ掻かれたりするたびに変な電気信号が体中を駆け巡ってむずむずする。
わけがわからないまま何回も絶頂を迎え、それでもサウンドウェーブの指は止まらなかった。
指の本数も増え、その分身体もきついはずなのに、全く痛くない。
それどころか、もっと違うもので埋めてほしいとさえ感じる。
多分、身体が動いていれば痙攣していたと思う。
そのぐらい、何度も、何度も、快感の波が押し寄せて。
でもそれを逃すことのできる方法は塞がれて、ただただ受け止めるしかない。
「っひ……ひぅ…っ」
もう声も出なくなったのか、とよそ事のようにぼんやり。
声が出ないよう食いしばった口元から咥内オイルが溢れ、顎を伝っている。
喉にある発声器もオーバーワークを告げるように、引きつった音しか出なくなった。
ふと、サウンドウェーブの動きが止まったことに気がついて目線を下げた。
何か水音が。
あれ、なんで、だ、俺オイル漏らしてる。
「へ…?ぁ、は……ぅ?」
コネクタから、廃油がゆっくりと漏れてゆく。
こういった行為をするときとは別の色なので、何が出ているのかがすぐにわかった。
少し黄色がかったオイルは、どんどん溢れて留まる事がない。
「な、んで…っなんで…!」
クイ、とサウンドウェーブが、何か、ケーブルを引っ張った。
顔が動かせないので、視界に写る限りの情報でケーブルをたどれば、上半身より上に繋がっている。
おそらく、首へのケーブルがまだ繋がったままだったのだ。
それで、それで。
無理やり廃油を。
ハッキングで漏らしてしまうように、命令された。
「ぁ…あ……」
廃油を人前で出すだなんて、考えられないことだ。
ちっぽけな有機体が排泄行為を人前でするのと同じぐらいに愚かで、あり得ない行為だ。
なのに、俺は自分の意志でもないにせよ、よりにもよって、この男の前で。
いつの間にか戻ってきた身体の支配に伴って、機体は小刻みに震える。
顔をすぐに背けて、サウンドウェーブの視線から逃れた。
男は未だに何も言わないで俺を見つめている。
ようやく勢いをなくした廃油が、ピチャリと音を立てて最後の一滴を床にこぼした。
もう言葉も出ないほどに、俺の心は恥辱で踏みつぶされていた。
「……ぇ、あ…」
だから、レセプタクルに押しつけられたものに、意識が回らなかった。
濡れてもいないコネクタは、けれど十分過ぎるほど無理に柔らかくさせられた内部に向かって入り込もうと手を添えられている。
サウンドウェーブの息遣いが、荒い。
「やだ、やだ、やだぁぁああ!」
余韻のように広がっている快感の枷のせいで、思うように身体が動かせない。
膝裏を抑え込まれ、無残な虫のように、床に貼りつけられた。
そして、衝撃。
ズルリと奥まで入り込んだものは確かに男のコネクタだった。
それもとても、熱く、太く、何もかも俺には初めての、コネクタ。
なんでこんなの入ってるんだろう。
俺、なんでこんなところにいるんだろう。
指とは違う、比べ物にならない程の質量で満たされる。
思わず身体が浮いてしまうほど、気持ちよかった。
「初めて犯されるのが無理矢理なくせにお漏らしまでしてたいした淫乱ぶりだな」
漸く男がかけた言葉は、嘲笑と熱の入り混じった侮蔑だった。
酷く冷たい声色と共に動き出す腰が奥を穿つ。
「うぁっ、ぬ、ぬいて、ぬいて…!」
「痛がりもしないで銜え込むとは、ずっと欲しかったのか?」
「ちがう、ちがう、こんなのぉ…っ」
視界が上手く定まらない。
サウンドウェーブのコネクタが、奥に当たると、きゅん、と下腹が切なくなる。
次に潤滑液がどんどん溢れだして、また、滑って、当たる。
それの繰り返し、ただそれだけ。
コネクタにも触れられていない。
でも、コネクタからはトクトクと予感めいた快感を知らせるように潤滑液が出て止まらなかった。
「なにこれぇっ、へん、だぁ…っ」
フワフワする。
別に、快楽信号を受け取っているわけでもないのに、唇からオイルが零れるほど気持ちいい。
抜け落ちるほど腰を引かれ、また奥まで満たされ。
身体中が震えた。
「これ、これ、すき、きもちぃ…さうんどうぇーぶ、もっとぉ」
ぎゅ、と握りしめたまま放り出されていた手を、サウンドウェーブに向けて伸ばす。
しかしそれは触れることはなかった。
急激に走った痛みのせいで。
「いっ!?あ、あぁ…!」
今までとは打って変わったような、サウンドウェーブの至極楽しそうな笑い声。
狂ったように笑い出した男はコネクタの根元をレセプタ入口に接続させ、抜けないように固定してしまった。
それから生み出されるのは快感ではなく苦痛。
先ほどまでの痺れるような絶頂はそこにはない。
「さあ、仕置きの時間だ」
サウンドウェーブが笑う。
俺の顔を殴る。
それから、また純粋な痛みだけの信号。
全身が痛む時もあれば、内線がショートしそうなほど焼けつく痛みもあった。
「な、んで…っや、やだ、ぃっ、いた」
「スタースクリーム。3日前、中央コンソールでデータを吹っ飛ばしたのは誰だ」
「ぁう、ぇ、え、…っ」
三日前のことなんて、わからない。
今はもう考えられない。
どうして怒ってるんだ?
だってさっきまで、あんなに。
「答えろ」
混乱していると、霧を晴らすようにビリリと電気が走った。
痛い。
「ぁああ!お、…れ、俺、だ…っ」
「そう、お前だ。あそこには俺が地球で目覚めてから貯蓄していたサイバトロンデータがあった」
「ぁ、あ、ご、ごめ…ごめ、ん、悪かっ、たか、ら…ぁ」
ごめんなさい、許してという言葉さえ言いきる前に、次の痛みがくる。
俺はわかってしまった。
これは、サウンドウェーブの仕置きだ。
甘さなど一切ない、痛みだけの仕置き。
それを知らしめるために、サウンドウェーブは俺に快楽を与え、その甘さを教え込ませた。
そしてそれを与えてもらうためには、俺はもうこいつの言いなりになるしかないのだ。
「…2日前、基地で馬鹿騒ぎを起こして酔っぱらった挙句壁に穴をあけて基地の中のコンピュータを海水で全て台無しにしたのは、誰だ」
「っひ、い、ぐっ…俺、です…!」
「そして昨日、馬鹿げた反逆心で作戦中に愚かな行動をしてフレンジーとランブルが重傷を負った。誰のせいだ」
「ゆ、ゆるし、サウンド…アァアアアア!」
今までで一番強い痛みが俺を襲う。
悲鳴が倉庫中に響いて、別に冷却など必要がないのにアイカメラから冷却液が零れて仕方ない。
指一本も、動かせなかった。
「誰のせいだ」
「俺っ、俺だから…!」
「スタースクリーム…お前が償えるのは、今だ」
「償う、から、何でもする…っ、だからもう…!」
「痛みを送るのをやめてほしいか?」
「ぁ、ぅ…」
何度も頷いて、こちらを覗き込むように顔を近づけてきた男に懇願する。
もうプライドも、恥も、どこにもない。
痛みという恐怖が俺を支配していた。
けれどその痛みを従えている存在は、サウンドウェーブだった。
「…都合のいい話だ。俺はお前に償えと言った、もちろん、痛みで」
「、い、っ!」
「もっと叫べ。そうすれば、多少気分も良くなる」
まだ俺は気分が悪いといわんばかりの、不機嫌さの滲む声でサウンドウェーブがまた痛みを送ってくる。
逃げ道は、ない。
何度も回路が壊れるかと思うほどの衝撃に耐え、涙がにじむ。
ぼろぼろに泣き崩れる俺をサウンドウェーブは面白げに見つめた。
「お前の泣き顔は、いい…俺をここまで怒らせる事が出来るのも、快楽に浸らせることができるのも」
「ぁ、う、ひんっ…も、う…許して…サウ…ッ」
「お前だけだ…スタースクリーム」
唐突に終わりを告げた痛みは、女神のように顔を変えて快楽になった。
何度も何度も痛みを味合わされた全身を労るような、悦楽。
情報を操るサウンドウェーブから送り込まれる純粋な信号に縋りつくように俺は溺れた。
意識がのっとられて、知っている事象があいまいになる。
考えられることなんて数えられるぐらい少ない。
俺はサウンドウェーブを引き寄せて、男の腰に足を絡ませた。
こんな世界を知ってしまったからには、もう戻れないとわかったから。
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やってしまいました、お漏らしネタです。
とっても変態でごめんなさい。でもやりたかった。
本当は後ろから抱き抱えたポーズでさせたかったんですけど、それはまた今度で←